座敷童子というのは、基本は家屋に住む妖怪や精霊と言われ、その姿は幼い子供の姿をしているというのが一般的だ。その家の住人に富をもたらすが、一方で座敷童子がその家を出るとその家は没落するという話もある。


また、座敷童子の特徴には、人から認識されない、というものがある。いつの間にか子供達の中に加わり、数えると一人多いことが判るが、誰がその増えた子供なのかは判らないのだと。


瑚堂学園では、そのようなことが起こるらしい。


班分けをする時に、体育の授業で整列をした時に、一人多い。休みがいるはずのクラスだが、全ての席が埋まっている。そんな話がある。


故に、座敷童子。学校という場所にあまりそぐわない存在ではあるが、怪談の内容を説明するのに適したものがそれである。


勿論、これらは『聞いた話』として語られるため、信憑性は見当たらない。あくまで『怪談』として口承されている。