一分と掛からずに裕晶の報復は終わり、一段落ついた。四人に対してはこれから何もする気はない。だから、これからのことを考える。
弁当、駄目になったから買うしかないか。飲み物もか。でもこのバッグも何とかしたいな。
自身の身に降りかかった惨劇の後始末を考える裕晶。
ここでふと自分が手にしている水筒を見やり、お茶を入れていたはずの中身が妙に黒っぽいことに気が付く。匂いを嗅ぎ、それが墨汁だと理解する。
とんでもない物を入れてくれた。改めて彼等への怒りが膨れるが、今はそれどころではない。やりたいことが多く、一人ではどうしようもない。
こんな時に人を頼るのは自分でもどうかと思うが、協力してくれることを願おうと、今も呆然とした態度を崩さないクラスメイトを尻目に、裕晶は学級委員の元に近寄る。


