男子高校生と男子高校生もどき


「玄関まで、ちょっと付き合ってもらってもいいかな」


その時までには、言葉を決める。


ゴトウの「オーケー」の一言で、裕晶はスポーツバッグを肩にかけ、二人並んで歩き出した。


「あんなことがあったら、流石に外出する気はねぇわな」


「そうだね」


「でもま、校門までだったら平気だな。だからそこまでで何とか思い出してみろ」


その言葉を区切りに、ゴトウは口を閉ざした。裕晶を気遣ってのことだ。


部活に行く者、玄関に向かう者で入り乱れ始めた廊下。話し声が響き静かとはいえないが、声は混ざり、意味のある言葉は途切れ途切れにしか聞こえない。


それはまるで背景で、二人の間には沈黙が宿る。


その静寂の中、裕晶は自分の思い、考えを纏める。