男子高校生と男子高校生もどき


「流石に一年生にしてやられたとは言えないみたいで、ゴトーから聞くまで知らなかったよ」


観察をするように目を細め、口元を上げている。明から目を反らすことが出来ず、言葉に詰まる。だが唐突に、明は緩やかに目を閉じて口角を下げる。


「ごめんね。俺のせいで迷惑かけて。しかもあれが切っ掛けでゴトーは――」


「違います」


即座に否定する。驚いて目を見開く明は、力強い眼差しをした裕晶に視線を向ける。


「あれは、遠野先輩には関係ありません。むしろ僕がもっと早くあの人達を沈めてれば――」


「いや、それこそ違うよ。立岡君のせいじゃない。だから、そうだね、この話は終わろうか」


そう言った明は普段通りの表情に戻る。そんな態度を見せられれば、裕晶もこれ以上は謝れない。そうさせる明は、凄いと思った。高校で出来た――出来ると思っていなかった先輩が、彼で良かったと思う。明は、裕晶にとっていい先輩だった。


フライドポテトを一本摘まむ。もう冷めてはいるが、美味しかった。


説明も終わり、一段落ついて会話が途切れたこの機会に、少し考え事をする。



自分と、ゴトウの関係について。答えが出そうな気がしていた。