男子高校生と男子高校生もどき


「ふーん、あっそ」


自分から話を振ったというのに、ゴトウは素っ気ない態度を見せる。余程久方の発言が気に入らなかったようだ。


久方はそんなゴトウの態度に苦笑し、顔を裕晶に向け、気を取り直すように声を掛ける。


「立岡さんは、何か質問は?」


それを聞いて、裕晶は少し考える。


この三日間で起きた異変に関して、知るべきことは全て知った。それは間違いないことだ。だから特に質問はないと答えるべきか――。ただ、この出来事には関係ないことで、裕晶には一つ、気になることがある。


「あの、久方さんっておいくつですか?」


「あ、そういや俺も気になるな。お前ってホントに高二?サバ読んでねぇ?」


瑚堂学園の制服を着こなしているが、その雰囲気は男子高校生のものとは思えない。だから、せっかくの機会だからと訊いてみたのだが、ゴトウもそう思っていたようだ。