男子高校生と男子高校生もどき


「私が学園内にいる『通り者』を見付けるためには、私も学園内にいなければならない。私は調達した瑚堂学園の制服を着て、仕事をすることにしました。目立ちませんからね、制服を着ていれば。

それでもまさか、座敷童子が表立って行動していたとは、思いもしませんでした。昨日のことで、あなたから警戒されてしまい、気配を消す術を使うことになるとは」


久方が目立つ行動をしていなければ、流石のゴトウも久方の存在には気付かなかっただろう。制服を着ていれば、その他大勢の一人として数えられていたのだから。


「ひょっとして、昨日チャンスあったのに退治出来なかったのは、俺のせいだったりする?」


責任を感じているというよりは、確認の意味合いを込めた口調だった。


ゴトウの言う昨日のことは、裕晶は知らないことだが、黙っていることにした。予想していたように話が長く、聞いたことを整理するのが大変なのだ。それにまだ裕晶は、ファンタジーには慣れていない。