男子高校生と男子高校生もどき


「あれだな。裕晶も含めて説明してもらおうか。俺だって一から全部理解してる訳じゃねぇしな。どっか落ち着いて座れる場所に移動しようや。人が来ねぇようにしてるみたいだが、いつまでもこんなとこにいるのはな」


「そうですね。――では、まずは移動しましょうか」


「じゃ、どっか空いてる教室に――っと、こいつはもう少しで起きるんだよな?取り敢えず座らせときゃいいか」


「恐らくはあと、数分で。彼が覚えているのは、札を押し当てたところまでですが……」


「それだけなら夢か何かかと思うだろうな。実際憑かれてた奴はそんな感じだし」


全く会話に付いて行けず、裕晶はすがるようにゴトウを見る。微かに眉を寄せ不安げな裕晶に、ゴトウは安心させるように優しい笑みを浮かべる。


「大丈夫だって。ちゃんと説明するししてもらうからよ」