「座敷童子がその建物の具現化的な存在だってのは言ったろ?その付け足しの意味で、座敷童子はその建物の守護者的なもんでもあるんだ。――あー、若干語弊がある言い方かもだけど、まあ判りやすく言うと、だ。
んで、基本座敷童子(おれ)がいる時は変なモンは入って来ねえんだ。そう、だから俺が瑚堂を出た隙に"何か"が入り込んで来たんだろうなぁ。あ、この変なものってのは――魑魅魍魎、的な?とにかくそういうモンだ。俺がそういうのだから、まあ何とか納得してくれ」
「はあ」
「たぶん、キレやすくなってんのはそんな"何か"がいるからなんだよな。瑚堂学園(ここ)に。悔しいことに、俺も探ってはいるんだがその正体は掴めねぇ。最初に言ったあいつが関係してるかもしれねぇが。……ま、そういうことだ」
「はあ」
その一言しか言えなかった。裕晶の想像以上にゴトウという存在は重要であるらしい。
納得はした。本人がそう言うのなら信じるしかなく、尤もだと思う内容だった。
ただ、ゴトウの話が真実だとすると……。


