「ゴトウさ、さっき『俺がここを出てから』とかって言ってなかった?」
「ああ言ったな。ほら、一昨日の放課後、お前と一緒に途中まで歩いたろ。その次の日からだったな、キレる奴が出たのは」
「うん、それで、ゴトウが瑚堂を出るのってさ、そんなに重要なの?ただ遊びに行く程度の感覚だったら問題ないんじゃなかった?」
瑚堂学園の現状が、ゴトウが学園を出た直後に不穏なものへと変わってそうだが、それは本当にゴトウが関係しているのか。ただ学園を出るだけならば、座敷童子がその建物(いえ)を出ることにはならないと聞いていたのだが。
「あーそっか、そういや裕晶には言ってなかったな。――座敷童子についてもうちょい説明した方がいいよな、うん。てことで」
どうやら話が長引くなるらしい。ゴトウは空いている裕晶の隣の席に腰を落ち着けた。
話がしやすくなった。昼休み終了まではまだ時間がある。次の授業はそのまま教室で行うので、ギリギリの時間まで話が出来る。


