「それと、これは特徴っつうか忠告ってのか、そいつ、何か術使うから気を付けろよ」
「……?」
今何か、おかしなことを言わなかっただろうか。先程までの疑問は吹き飛び、裕晶は今の言葉を聞き間違いか何かかと首を捻る。
「いやもうさ、マジで。例えていうなら陰陽師とか呪術師とか?そんな感じ」
「…………」
胡散臭い話だが、ゴトウを目の前にして法螺話だとは言えない。実際事実なのだろうが、それでもやはり胡乱な話には変わりないのが正直な思いだ。
「ま、そんな奴を見掛けたら、まあ声掛けてくれ。出来たら直ぐに」
「いや。それぐらいいいけどさ、どうしてその人を探すのさ。そこが気になる」
当然ともいえる問いに対し、ゴトウはふと裕晶から視線を外して一言答える。
「怪しいから」


