《6月12日 瑚堂学園 一年三組》
昨日とは打って変わって晴れ間が広がっている。そんな明るい天気とは裏腹に、裕晶の心情は薄暗いものとなっている。
「よう、裕晶。ちょっと頼みがあんだけどいいか?」
裕晶の悩みの元凶たるゴトウは、ごく当たり前のようにその姿を現した。
ゴトウに対して苛立ちを覚えるのは逆ギレであるが、目の前にいることで裕晶の悩みは浮き彫りにされてしまう。
そんな裕晶の心情を知る由もなく、ゴトウは自然な笑みを浮かべて向き合う。昼休みで、裕晶が昼食を食べ終えたところを見計らったかのように――実際見計らったのだろう。裕晶と会話がしやすい時間にやって来た。
「内容にもよるね。どういったの」
「簡単に言うと、人探しだ。たぶん校内にいるんだろうけど見つからなくってなぁ」
「……そういうのだったら構わないけどさ、僕には期待しない方がいいね。それと、ゴトウだったらすぐに探せるんじゃないの?」
座敷童子はその建物のことを全て把握出来ると聞いたことがある。ならば頼むことなく簡単に済むのではないかという尤もな質問だ。
昨日とは打って変わって晴れ間が広がっている。そんな明るい天気とは裏腹に、裕晶の心情は薄暗いものとなっている。
「よう、裕晶。ちょっと頼みがあんだけどいいか?」
裕晶の悩みの元凶たるゴトウは、ごく当たり前のようにその姿を現した。
ゴトウに対して苛立ちを覚えるのは逆ギレであるが、目の前にいることで裕晶の悩みは浮き彫りにされてしまう。
そんな裕晶の心情を知る由もなく、ゴトウは自然な笑みを浮かべて向き合う。昼休みで、裕晶が昼食を食べ終えたところを見計らったかのように――実際見計らったのだろう。裕晶と会話がしやすい時間にやって来た。
「内容にもよるね。どういったの」
「簡単に言うと、人探しだ。たぶん校内にいるんだろうけど見つからなくってなぁ」
「……そういうのだったら構わないけどさ、僕には期待しない方がいいね。それと、ゴトウだったらすぐに探せるんじゃないの?」
座敷童子はその建物のことを全て把握出来ると聞いたことがある。ならば頼むことなく簡単に済むのではないかという尤もな質問だ。


