彼がどんどん遠く離れていっても。いつかここから見えなくなってしまっても。

変わらず応援していけると思っていた。彼のいちばん近くにいるのは私なのだと信じていた。


でも、やっぱり私じゃない。
差し出されたガラスの靴は、私には履けない。


あまりにも遠くなりすぎた。
私ときみとじゃもう、住む世界が違いすぎる。











いつの間に眠ってしまっていたのか、目を開くと目覚まし時計の針はすでに6時を指していた。

つけっぱなしになっていたテレビを消して、おそるおそる、枕横に置いていた携帯の電源を入れる。

センターに問い合わせて確認すると、案の定彼からの着信が3件と、――新着メールが1件。





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 From 岸本一瑠
 Sub  (non title)
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 朝そっちに行くから







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