あぁ、あぁ。と思いながらプリントを拾うために歩き出す。


北條くんだから、許しましょう。

謝罪の言葉は聞こえないけど、許しましょう。


北條くんだから、許しましょう。







「あーあ」





なんて溜め息混じりに呟きながらしゃがむ。


プリントを手にとって、立ち上がろうとしたとき。





突然、視界が暗くなった。


え、日が暮れた?こんな突然?そんなバカな。

一瞬で日が暮れるってどんなマジックだよ。イリュージョン?それとも魔法?





不思議に思って、立ち上がって振り返る。









「───え?」