尋ねると「…………あぁ」と何ともそこから会話が広がりそうにない返事が返ってきた。
北條くんはバスケ部で今は、部活中のはず。
格好も練習着に首にはタオル。
制服姿しか見たことがなかったから、ちょっとドキドキする…。
何を隠そう、北條くんは私が入学以来ずっと片想いしてる相手だ。
入学式から皆に恐れられていた彼。だけどバカなことに入学初日から筆記用具を忘れた私に無言でシャーペンを貸してくれたのが隣の席の北條くんだった。
その瞬間、私は恋に落ちたのである。単純?何とでも言えばいい!
無言で私の隣の自分の席までやって来た北條くん。

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.759/img/book/genre1.png)