グッと更に近付いた北條くんの顔。
ボボボッと火が着いたように自分の頬が染まるのが分かる。
ち、近い!!!
近いっすよ、北條くんっっ!!!
「えっと、その…
皆さまにもそうやって笑ったらいかがでしょうか?」
とにかく返事をしなければ、と思って出た言葉。
…何で敬語っっ!とんだけテンパってるんだよ私!!
てか敬語だとしても、若干日本語が変になっちゃってるよ。
私の言葉に、ググッと眉間に皺を寄せた北條くん。
怒らせた?余計なこと言ってしまった?
何か言わねば…!と必死に考え始めると
「…お前限定だ、バカ」

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.773/img/book/genre1.png)