【完】お前限定だ、バカ。






グッと更に近付いた北條くんの顔。


ボボボッと火が着いたように自分の頬が染まるのが分かる。



ち、近い!!!

近いっすよ、北條くんっっ!!!








「えっと、その…

皆さまにもそうやって笑ったらいかがでしょうか?」





とにかく返事をしなければ、と思って出た言葉。



…何で敬語っっ!とんだけテンパってるんだよ私!!


てか敬語だとしても、若干日本語が変になっちゃってるよ。






私の言葉に、ググッと眉間に皺を寄せた北條くん。


怒らせた?余計なこと言ってしまった?




何か言わねば…!と必死に考え始めると









「…お前限定だ、バカ」