そして今日もアイツの家まで迎えに行く。


ピンポーン


いつもより20分ほど早く来てしまった…。


チャイムを鳴らして出てきたのはアイツのお母さんだった。


「あら、凌くん!上がって上がって!!千秋ならまだ寝てるわよ?」


そのままパタパタとキッチンへ消えてしまった。


おばさんは何故か俺がアイツを好きだと感ずいてる。


本人は気付いてくれねぇーけど。


…どうやら俺にアイツを起こして来いと行動で示している。


なぜなら、起こしに行く様子もなく鼻唄を歌いながら、おじさんと二人で朝食を食べている。


起こしに行くか…。