だけど、秀にはバスケしかなくて、私なんか、見てなくて。
「お前には、支えでいてほしい。皆の、そして、俺の。」
でもさ、自惚れちゃいけないのに、こんなこと言われたら、特別なのかな、なんて、思っちゃうじゃん。
「俺は弱い。でも、弱さを皆に見せてはいけない。だから、せめて、少しだけでいい。お前には、分かっていてほしい。」
「うん。望まれなくても、そんつもりよ。お節介でも、私は、支えでいるけん。秀の隣におるけん、安心して。」
勇気を振り絞って秀の掌をぎゅっと握ると、秀は少しだけ目を見開き、暫くして、私の掌を握り返した。
「………っていうか、ホント、秀ってずるか男やし。」
「どういう意味だ?」
どこまでも天然で、どこまでも私の気持ちを離さないこの男。
好きって言ったら、動揺させちゃうかもだから、ちょっとだけ、困らせてやろう。
「お前には、支えでいてほしい。皆の、そして、俺の。」
でもさ、自惚れちゃいけないのに、こんなこと言われたら、特別なのかな、なんて、思っちゃうじゃん。
「俺は弱い。でも、弱さを皆に見せてはいけない。だから、せめて、少しだけでいい。お前には、分かっていてほしい。」
「うん。望まれなくても、そんつもりよ。お節介でも、私は、支えでいるけん。秀の隣におるけん、安心して。」
勇気を振り絞って秀の掌をぎゅっと握ると、秀は少しだけ目を見開き、暫くして、私の掌を握り返した。
「………っていうか、ホント、秀ってずるか男やし。」
「どういう意味だ?」
どこまでも天然で、どこまでも私の気持ちを離さないこの男。
好きって言ったら、動揺させちゃうかもだから、ちょっとだけ、困らせてやろう。



