【短】kiss♡クールなキャプテン×マネージャー

開会は明日から。昼下がりに到着した私達は、一番大きな会場の視察をし、軽い練習をして汗を流し、泊まる旅館へ。



その頃には夕方になっていて、地元だとまだ明るい時間なのに、こっちは少し日が傾いててびっくりする。



「今から、明日の対戦校の映像を見る。いいな?」



秀が皆に告げ、テレビにDVDを繋いで、放映し始める。



強い相手にわくわくと心を踊らせる部員、緊張する部員、戦術を早くも考え、紙に書き始める部員。



様々だけど、空間はピリピリし始めた。



秀は、そんな空気の中で、ソファーに腰を下ろし、ただ、無表情に試合を眺める。



きっと、キャプテンである重圧と、最後の夏という気持ちから、緊張、してるんだろうな。