莉「いつまでも泣いてられないでしょ?小さい子じゃあるまいし。ちゃんと分かってるから。忙しかった事も夜な夜なママがごめんねってあたしを撫でていることも。」
だから泣けないでしょ?
今更どうこうなるわけでもない
泣けばママを責めるようなもの...
なのに........なんで君は
時「泣きなよ。辛かったんでしょ?それだけ苦しそうに言ってさ。分からないとでも?」
あたしの涙腺を壊すのだろうか
莉「苦しそう?」
時「苦しそうだよ。俺たちが来てから余計に無理してたんじゃない?多分俺のせいだよね。迫ったりしたから。」
ごめん。と顔を歪める君に
莉「ありがとう。でもね、泣くなら一緒に泣こ?時雨も苦しかったんだから、ね?熱出した時ね時雨、お母さんって呟いたんだ。それ聞いて苦しくなった。同情って言われればそうかもだけど、あたしは........」
うんうんと頷きながら頭を撫でてくれる彼
泣きたいのは時雨もなのに...
そう思うのに涙は止まらなかった


