莉「今日も待ってたの?暑くなかった?」
時「ぜーんぜん。さ、行こうか。」
莉「うん。」
季節はもう夏に入りかけ
制服もちらほら夏服が見られる
そろそろ衣替えだなー
なんて呑気に思ってれば
時「颯人も話したんだって?昔の事。」
莉「え?あ、うん。」
と言えば
時「俺って特に無いんだよね。ただ岺惟たちと俺って年子じゃん?だからちょっと寂しかったぐらいなんだよね。」
と話出した彼に酷く胸が痛んだ
寂しかった
その言葉は昔のあたしと重なるから
そしてその胸の内を熱を出した日に聞いてしまったから
お母さんって
莉「あたしも寂しかったな。時雨と同じでは無いけど、あたしはパパが死んでからが辛かった。ママは仕事で忙しくて行事も来なかったし、家にもいなくて、あたしは鍵っ子。保育所だって延長保育ばっか。」
って嘲笑えば
時「なんで笑うの。」
と真剣に返される
なんでって........


