《病室》
《梨々華SIDE》

まぶしい……。

目に見えるのは、白い壁と体に繋がれている機械。


悠くん、今頃自分を責めてるだろうな。
コンコン

勇大「梨々華ちゃん。入るね。」

ガラガラ

勇大「おっ!梨々華ちゃん。目が覚めたかい?」

答えようと思ったが、口には管が繋がれていて、喋ることができなかったので、頷くような感じで、少し、首を縦に振った。

勇大「今、管を外すね。少し気持ち悪いかもしれないけど、ちょっと我慢してね。」

勇大先生はそう言うと手際良く、管を外してくれた。

勇大「梨々華ちゃん。体調はどうかな?」

梨々華「スコシ、ダルイデス。」

ちゃんと答えたつもりだったが、管を外されたばかりで、片言の日本語のような喋りになってしまった。

勇大「梨々華ちゃん。無理に普通に喋ろうとしなくていいよ。あと、熱計ってね。」

そう言って渡された体温計を腕に挟む。




ピピー。

体温計を見ると、そこには、〝38,9〟の文字が。

勇大「梨々華ちゃん。ちょっと点滴追加するけど、いい?あと、注射もして平気かな?」

私が縦に頷くと勇大先生は色々とやり終えてしまった。


勇大先生は終わって、すぐに他の患者さんの診察があったみたいで、出て行ってしまった。

それと同時に入れ替わりで入ってきたのは、紛れもなく、悠くん。