「私どものティーン向け雑誌ギャルヒーの読者は、現役女子高生ケータイ小説家のカニクリさんと同世代が多いんですが、



いろいろと悩みを持っている世代だと思うんです。



そんな十代にホームページやブログで作品を公開して、



多くの読者からの共感を集めた小説が今回の出版化ということなんですが、



カニクリさんの小説を書くキッカケというのは何だったんでしょうか?」



「………キッカケは、一人の小説家に会ったからなんです。



彼がアタシに書くことを教えてくれました」



アタシが小説家から教わったことはいっぱいあって、



「それは、恋人?」



一つ一つ今も思い出す。



「違いますよ。でも、大切なヒトです」