それからアタシは小説家のベッドで、小説家は床で横になった。
「ねぇ、小説家。もう寝た?」
青く暗い部屋にアタシの声が響く。
「もう寝ました」
「起きてんじゃん」
小説家のほうに寝返りを打つと、彼はじっと天井を見つめていた。
「どうしてアタシのこと、何も聞かないの?」
「聞いてほしい?」
「そーじゃないけど」
「言いたくないなら無理に聞かない。それだけ。聞いてほしかったら何でも聞くよ」
「変なヤツ。フツーは、どこから来たの? とか、何かあったの? とか言わない?」
「聞いてほしいんだ?」
「別に。言いたくなったら言うよ」
「期待しないで待ってるよ」
「………うん。おやすみ」
「おやすみ」
「ねぇ、小説家。もう寝た?」
青く暗い部屋にアタシの声が響く。
「もう寝ました」
「起きてんじゃん」
小説家のほうに寝返りを打つと、彼はじっと天井を見つめていた。
「どうしてアタシのこと、何も聞かないの?」
「聞いてほしい?」
「そーじゃないけど」
「言いたくないなら無理に聞かない。それだけ。聞いてほしかったら何でも聞くよ」
「変なヤツ。フツーは、どこから来たの? とか、何かあったの? とか言わない?」
「聞いてほしいんだ?」
「別に。言いたくなったら言うよ」
「期待しないで待ってるよ」
「………うん。おやすみ」
「おやすみ」

