アタシがずっとずっと聞きたかった、小説家からの言葉。
「ねぇ、小説家―――」
古びた校舎を出ると学生達がアタシの前を通りすぎていく。
「ねェ。君、1年だよね?」
その中の一人がアタシに声をかける。
「そうですけど?」
ねぇ、小説家。
「今日、うちのサークルの新歓コンパやるんだけど、君も来ない?」
アタシはずっと、
「………え? せっかくですけど、遠慮します」
アナタに言ってほしかった。
「マジでェ!? 残念だなァ。じゃァ、名前だけでも教えてよ」
ずっとずっと言ってほしかった。
「―――名前?」
ただ、愛している、と。
「ねぇ、小説家―――」
古びた校舎を出ると学生達がアタシの前を通りすぎていく。
「ねェ。君、1年だよね?」
その中の一人がアタシに声をかける。
「そうですけど?」
ねぇ、小説家。
「今日、うちのサークルの新歓コンパやるんだけど、君も来ない?」
アタシはずっと、
「………え? せっかくですけど、遠慮します」
アナタに言ってほしかった。
「マジでェ!? 残念だなァ。じゃァ、名前だけでも教えてよ」
ずっとずっと言ってほしかった。
「―――名前?」
ただ、愛している、と。

