最後の夏休み Last Summer Days.

でもこれだけは言っておきたい。



「ヒカリ。



彼はアタシが知っている小説家じゃない。



アナタもわかってるんだよね? 



だからアタシは彼にもう会わない。



それだけ、言いに来たの」



「………え?」



驚いた顔でアタシを見ているヒカリ。



「それじゃあね。バイバイ」



振り返って歩いていくアタシの背中に、



ヒカリの視線があるのをずっと感じていた。