「勝手だね。ちゃんと言ってくれれば、こんなカタチにはならなかったのに」
「オレもそう思う。アイツがホントは何考えていたかわからない」
小説家の心なんて、誰にもわからない。
もう、ここにはいない。
ここを探しても、何もない。
「アタシ、帰るね」
「ああ。じゃァな」
「あ、そうだ。もう一つ教えてよ」
アタシの言葉を聞こうとしている彼は、
「アナタのホントの名前」
微笑んでいた。
「ニーオ」
「………何それ。猫みたい」
それにつられてアタシも、笑った。
「オレもそう思う。アイツがホントは何考えていたかわからない」
小説家の心なんて、誰にもわからない。
もう、ここにはいない。
ここを探しても、何もない。
「アタシ、帰るね」
「ああ。じゃァな」
「あ、そうだ。もう一つ教えてよ」
アタシの言葉を聞こうとしている彼は、
「アナタのホントの名前」
微笑んでいた。
「ニーオ」
「………何それ。猫みたい」
それにつられてアタシも、笑った。

