「………でも、小説家に会えたよ。言いたいこと、全部言えた」
「そんなの夢だろ?」
「―――全部、全部夢だったんだよ」
アタシは立ち上がる。
まだ力は入らないけど、しっかりと立った。
「ありがとね。カズヤ」
「もう呼び捨てかよ」
彼は笑った。
「いいじゃん。もうサヨナラだから」
アタシは彼に手を差し出した。
今度はアタシが彼を引っ張り起こす。
「アナタは、小説家じゃない。だからもう会わない」
重く感じる。
これが、命の重さなのかもしれない。
「そんなの夢だろ?」
「―――全部、全部夢だったんだよ」
アタシは立ち上がる。
まだ力は入らないけど、しっかりと立った。
「ありがとね。カズヤ」
「もう呼び捨てかよ」
彼は笑った。
「いいじゃん。もうサヨナラだから」
アタシは彼に手を差し出した。
今度はアタシが彼を引っ張り起こす。
「アナタは、小説家じゃない。だからもう会わない」
重く感じる。
これが、命の重さなのかもしれない。

