第9話 嘘のホント





「小説家はまだ見付からないの?」



アタシを元気付けようとマユカが誘ったシブヤ。



制服のまま、



マルキューでアクセや雑誌に載っていたショップを見て、



カラオケに行って、



プリもたくさん撮って、



スタバでいろんな話をした。



別れる時、駅のホームでマユカが言った。



「うん。この前、取材してもらったヒトにも頼んでみたけど連絡ないし。



アタシが探せる手がかりはもうないんだ」