「カニクリ!」
タカヒロにそう呼ばれたのはホントに久しぶりだった。
「クラスの女子が言ってたけど、小説家になるんだって?」
「そうだよ。みんなウザいって言ってなかった? 調子乗ってるって」
「そんなことねぇよ。スゲーと思ってる」
「ありがと。タカヒロ、ありがとね」
照れ笑いしながらアタシは背中越しに言って歩き出す。
泣いてしまいそうだった。
階段を降りていくとマユカが待っていてくれた。
「よくがんばったね。カニクリ」
と抱き締めて頭をなでた。
その言葉でアタシは我慢できずに、泣いた。
前にも、こんなことがあった。
その時は、小説家が慰めてくれたよね。
タカヒロにそう呼ばれたのはホントに久しぶりだった。
「クラスの女子が言ってたけど、小説家になるんだって?」
「そうだよ。みんなウザいって言ってなかった? 調子乗ってるって」
「そんなことねぇよ。スゲーと思ってる」
「ありがと。タカヒロ、ありがとね」
照れ笑いしながらアタシは背中越しに言って歩き出す。
泣いてしまいそうだった。
階段を降りていくとマユカが待っていてくれた。
「よくがんばったね。カニクリ」
と抱き締めて頭をなでた。
その言葉でアタシは我慢できずに、泣いた。
前にも、こんなことがあった。
その時は、小説家が慰めてくれたよね。

