久しぶりに開いた携帯に、メールが十四通入っていた。
日付は去年のものばかりで、新しいメールのほとんどは、スパムだった。
去年のものは、ほとんどが退学について興味を示す内容ばかりだったが、一つ、須崎から送られてきたものがあった。
今年の春に送られてきたものだった。
『三年生になりました。今年から受験生です。杏里ちゃんは元気に過ごしていますか? また遊べたら嬉しいです。』
背後から覗きこもうとした礼人君を慌てて肘鉄し、メールを読み返してみた。須崎は、結局謝っては来なかった。
また、前みたいに無邪気な様子で仲を取り戻そうとしているのだろう。
「友達?」
いつものように笑顔で訊ねてくる礼人君に、首を振った。
「ううん、違うよ」
横に座った礼人君と軽いキスを交わしながら、携帯を閉じる。
日付は去年のものばかりで、新しいメールのほとんどは、スパムだった。
去年のものは、ほとんどが退学について興味を示す内容ばかりだったが、一つ、須崎から送られてきたものがあった。
今年の春に送られてきたものだった。
『三年生になりました。今年から受験生です。杏里ちゃんは元気に過ごしていますか? また遊べたら嬉しいです。』
背後から覗きこもうとした礼人君を慌てて肘鉄し、メールを読み返してみた。須崎は、結局謝っては来なかった。
また、前みたいに無邪気な様子で仲を取り戻そうとしているのだろう。
「友達?」
いつものように笑顔で訊ねてくる礼人君に、首を振った。
「ううん、違うよ」
横に座った礼人君と軽いキスを交わしながら、携帯を閉じる。


