年俸1360万円!?~私が手にしたデビューの切符




さっき私達がセリフを読み、即興で指定された劇


(ちなみに電車の改札を通ろうとしたら切符が無くて焦る、という内容だった)


を演じた場所は妙に静まり返っている。



ぞろぞろと横に並んで立つとプロデューサーだと言う人が重い口を開いた。



「今日はご苦労様でした。皆さん素晴らしかったんですが、今回は4番の秋元さんに……」



「え……ありがとうございますっ!!」






-ズキン-




見なくたって分かってるけど……自分の胸の番号を見る。



ラッキーセブンだったのにな?



自信も……結構あったのにな?



涙を流して喜ぶその子を見たくなくて、そっとその場を離れた。



そして……。