年俸1360万円!?~私が手にしたデビューの切符




「いつ?」



少しだけ、真二がイライラしているのが分かる。



正面から突き付けられる一途な想いが分かるから……言いたくないけど。



「来週の火曜日、一日開けておけって」



「そっか……じゃあその日は来れねーな」



「そう……だね」



悔しそうに唇を噛む真二の隣に近寄ると、呟く声が耳に入った。