そんな私をさらう様に時間は一日一日過ぎて行く。 誰にも合わず、豪華な個室で過ごす私の生活。 本当に、真二は出来る限りやって来る。 「ナギサ……今日俺一番?」 「ん……そうだよ」 そう言ってあげられる日は、少しだけ心が痛まなくて済む。 逆に 「ううん、違うんだ」 そう言わなければいけない日は、私の胸まで苦しくなる。