ここまで来たら止めたい、とは思わないけど……この事務所に所属できる自信が失われていく。 お金だけ貰って……脇役で終わりかもしれない。 それだって……もちろんチャンスなんだけどさ。 もう一度溜め息をつくと、大事な事を思い出す。 そうだ。私、真二に抱かれたままじゃん? のろのろと疲れた体に鞭を打って、バスルームへ。 豪華な大きすぎる鏡に自分の裸の姿を映してみると少し惨めで……泣きたいよ。