「じゃ、ナギサちゃん。またね♪」 頭をぽんぽんとされ、にっこり笑って仕事に向かう真二を見つめて……。 ほとんど眠れないままに手を振った。 なんて言えばいいんだろう? 仕事とは言え、ありがとうございました……なんて言うのも変だし。 結局にこにこと手を振るに留まる。 真二のいなくなった部屋は落ち着きを取り戻していて……昨日の事なんてまるで夢のようだ。