真二の手馴れた行為は簡単にアタシを高みへと突き上げて行く。 そして……彼が果てた時。 その時の記憶は、実はあまり無い。 「今日泊まっていくから」 そう言われて、アタシは今真二の腕の中にいる。 それが現実。 すっぽりと包まれて耳元で寝息を聞いて……そんな普通じゃない環境。 そこにいる、本物のモデルさんの顔をそっと見上げると、その綺麗さにうっかり心が揺れる。 そんな心を残っている理性が止める。 間違っても、ドキドキしてはいけないと。 アタシは……ただのスキャンダル防止策。