「ナギサちゃんも飲む??」 「え……あ、っと……」 焦るアタシに甘い言葉。 「飲みな?ちょっと緊張をほぐした方がいい」 ドキドキしながら二人掛けの、やっぱり質の良さそうな柔らかいソファに腰掛けた私。 その肩に腕が回されて……瞬間、真二の香水の香りに包まれる。 「はいっ、どうぞ」 「いた……だきます」 こくん。 喉を通っていく琥珀色の液体はいつもならむせてしまう苦手なバーボンなのに、何故か自然に……体内へと吸収されていった。