今、腕に感じた真二の手は……違った。 昨日も、一昨日も、私の上を這っていた手には、こんな力は無い。 触れただけで、心臓がドキドキして……顔が熱くなる。 それを隠すように、私は更に押し黙った。 悔しいから……絶対にバレたくないよ。