「……んっ」 それから何時間が過ぎたのか、部屋に立ち込める焦げた香り。 そして煙。 まさか……火事??? 火の元は、触ってなんかない筈なんだけど……。 飛び起きた私の目の前、そこには困ったように頭を掻きながら、お鍋を手にした真二が立っていた。 「起こしてゴメン……」