その日のムラハルは、本当に人が変わったようで 優しく、優しく、私の体に何度も唇を落とし……大切そうに扱ってくれた。 彼に憧れて受けたこの事務所のオーディション。 最初から、ムラハルがこんな風に優しかったとしたら……一瞬で好きになってただろうな。 でも、それだったら真二は惚れなかったのかな? 自分の事が……だんだん分からなくなる。