普段とは違った恐怖に体が動かないでいると、切なそうな瞳で見つめたままその場に座り込んだ。 「あの……脱ぎ……ます」 条件反射。 服を脱ぎ捨てて先にベッドに潜り込んだ私を……追いかけて、は来なかった。 「村野さん??」 真二以外に抱かれたい訳では無いんだけれど、なんだか調子が狂う。 「俺じゃ……そいつに勝てない?」 言わないで!! 真二の行動で不安を抱えた心に、そんな揺らぐような言葉……かけないでよ。