「遅い!!!」 ドアを開けた瞬間響き渡る声。 「え???」 そこにいたのは……今一番会いたくない相手、村野春人。 「どーせお前の事だから、撮影の足引っ張ってたんだろ」 「…………」 あまりに図星なその言葉に……一気に頭が白くなった。 「おい?」 好きになれないベリギャルの自分。 うまく出来なかった初めての女優業 見つけたと思った筈の恋は消えていくし…… もう、ダメかも。