年俸1360万円!?~私が手にしたデビューの切符




こっそり階段の脇へ追いやられた私の目に映ったのは……。



真二?



「隠れなくていいよ……私に会いに来たんだと思う」



出て行こうとした私の腕を更に引っ張る雄也。



「何???」



「だって……」



彼が指差す先、真二が消えて行ったのは……私の部屋ではなく、玲さんの部屋だった。