年俸1360万円!?~私が手にしたデビューの切符




「……お疲れ様」



「元気ないじゃん?」



男と女では疲れ方が違うのか。それとも、雄也が体力抜群なのか。



まるで今寝起きみたいな雄也が少し羨ましい。



「あ、ちょっと隠れてて」



「えっ……うん!!」



言われるままにしゃがみこむと、雄也は1階に向かって手をブンブンと振りまくる。



「お見送りもサービスの一環♪」



無邪気に笑う雄也を見ていると、ベリギャルとしての私はとことん失格なんだな……なんて思ってしまった。