急いで化粧を直して着替える。 今日のために買った、ワンピースに合わせたクラッチバッグにプレゼントと婚姻届を丁寧に入れる。 「…………かわいい」 くるんと巻いた毛先を指に巻きつけてふんわり笑う。 そんな響に、ドキッと胸が高鳴る。 「じゃ、行こっか、タクシーまたせてある」 「うん」 差し出された手をそっと重ねて歩き出す。 新しく買った白いピンヒールのミュールに、靴擦れを起こさないことを祈りながら歩く。 「肩、寒くない?」 「大丈夫」