「ふぅーん?ならいいけど」



蒼空……絶対私がまだ苦手ってこと見抜いてる……。



「まぁ、いざというときは夜中でも蒼空の部屋に行ってね」



蒼空のお母さんが笑顔で言う。



「まぁ、夜中に泣きながら来るの待っててやるよ」



でも……



「絶対行かないもん……」



行ったら負けだもんね!



「ならいいけど」



蒼空ってば意地悪なんだから……。



「じゃ、ごちそうさま!」



晩ごはんを食べ終わった私は、立ち上がった。



「あら、心瑠ちゃんもう帰るの?」



「うん!やらなくちゃいけない課題あるし」



「そっか。じゃあまたね」



そうして私は蒼空の家を出た。