………ま、いっか! 「……あ、さっき言いそびれたけどさ」 駅の方へ向かう途中、勇吾が口を開いた。 「ん?」 「……メイク、すっげぇ可愛い。てか、メイクなんてしなくても十分可愛いけど」 「ゆ、勇吾……っ」 不意打ちは反則です。ほんとに。 「なにそんな顔赤くしちゃってんの~?」 「し……っしてないもん!」 もう……勇吾ってほんといじわるなんだから……。 「ま、赤くして当たり前だよな。心瑠は俺にゾッコンなんだもんな?」 「~~っ」 何も言えない。 だって……図星なんだもんっ!