「だって、勇吾との初デート楽しみだもんっ」 「そんな可愛いこと言ってたら今ここで襲うけど?」 「……っ!」 お、おおおお、襲うって……! ここ、教室だしそんな……。 「だ、ダメだよ!お、おおおお襲うなんて言っちゃ……」 「俺は本気だけど」 「うぅ~……」 私の顔は今、ゆでだこみたいに真っ赤だな、きっと。 恥ずかしいことをサラッと言っちゃう勇吾はどうかしてる……。 キーンコーン――― 予鈴が鳴った。 「じゃ、席に戻るか」 「う、うん!」 私は席に着き、5時間目の用意を始めたのだった。