放課後の勉強会スタートから次の日。



「委員長いいなぁー、頭いいおかげで行雲君と二人きりで勉強とか!」



「ねー、行雲君とどぎゃん話したと?」



予想していたことではありましたが、朝から女子の数名に囲まれて、質問攻めが始まってしまいました。



非情に困りマス。お友達のいない私には、お話のスキルがありません。



「はひっ…あの、普通に、数学を教えただけデスよ?」



ホントは、昨日髪の毛の匂いを嗅がれて至近距離でお顔を拝見しましたが、そんなこと言ったら刺されます。



「まーそうだよねぇ、委員長だもんね!」



話しかけてくる皆さんはキラキラしていて、バレない程度に化粧をしてて、髪留めもピンもオシャレな方ばかり。



私なんか、地味だし可愛くないし、神楽木君のそういう対象ではないのは分かってます。



でも、そう思うと、胸の奥がジクジク痛むのデス。なんででしょう…?