至近距離にいらっしゃる神楽木君は、とても可愛い顔なのに、格好いいデス。



「ち、近いデス!神楽木君、その、心臓が、飛び出そうなので、離れて下さい。」



「だから、そのリアクションが悪い!…可愛すぎんだよ、委員長。」



その御見目麗しい顔が、私にぐんぐん寄ってきて、何をしようとしているのか分かって、ぎゅ、と目を閉じます。



不思議と、嫌な気持ちはなくて、寧ろ、嬉しいと言いますか、なんと言いますか。



…………ガチッ!



柔らかな感触と共に、歯に固いものがぶつかり、少し、痛い、ファーストキス。



「…っ!ごめっ!俺も初めてで、勢い余って歯、ぶつけた!あー、恥ずかしか!カッコワリィ!」



俯いて、掌を額に充てて顔を隠した神楽木君でしたが、耳が真っ赤で、可愛くて、思わず口元が緩んでしまいました。